いまさら聞けない⁉ Empire State Buildingって何?

 

自由の女神やタイムズスクエアと並んで、ニューヨークの象徴として人気が高いエンパイアステートビルディング、実はどのような建物でしょうか。

エンパイアステートビルディングの建築的な特徴としては、アールデコ調であることです。アールデコとは、1920年代にヨーロッパと米国を中心に興った装飾様式のことで、直線的で合理性・機能性を重視しているのが特徴です。実際にビルに入ってみると、確かに直線が強調されたデザインが美しく際立っていています。ロビー全体を覆う巨大な天井画もアールデコ調の芸術品で、圧倒的な美しさです。

 

 

さて、歴史をさかのぼること1930年、ザ・ウォルドーフ=アストリア・ホテルの跡地にエンパイアステートビルディングの建設が始まりました。1日に4階半というハイペースで骨組みが組み立てられ、わずか1年と45日という短期間で102階建ての超高層ビルは完成しました。開館式では、当時のフーヴァー大統領がワシントンD.C.に居ながらにして照明のスイッチを押すというセレモニーがあったそうです。大注目を浴びていたビルの開館イベントにもかかわらず、大統領はニューヨークに来なかったのかと少々驚きです。1933年に公開された映画『キングコング』に登場し、瞬く間に人気上昇したエンパイアステートビルディングには名だたるアメリカ企業がオフィスを構え、今でもたくさんのニューヨーカーが働く仕事場になっています。

 

ビルにはオフィスの他に展望台やカフェ、レストランなども入っています。最近では、11月にStarbucks Reserveがエンパイアステートビルディング一階にオープンしました。チェルシーにある店舗に続いてマンハッタンでは2店舗目となる「Reserve」は、店舗限定グッズやドリンク、ブレンドコーヒー豆で注目を浴びています。

 

新しいビルもどんどん増えていくマンハッタンで、歴史を感じさせながら新たな魅力も取り込んでいくエンパイアステートビルディング。ぜひ、その歴史と芸術性に着目しながら楽しみたいものです。

 

 

Empire State Building

20 W 34th St., New York, NY 10001