Pre-Design
設計前の事前サービス
日本とは大きく異なるアメリカの文化、商習慣、そして法規制のもとで安心して事業計画を立てるためには、事前にプロジェクト全体の費用と工期を正確に把握することが不可欠です。
その鍵を握るのが、物件調査。
不動産契約前に現場設備の状態や立地条件などを調査することで、物件が抱える潜在的な課題やデメリットを事前に把握し、それらに対処するために必要な費用や時間を見積もることが可能になります。
また、物件の特性や制約を踏まえた上で、お客様のご要望に沿ったレイアウトが実現できるかどうかを、専門家の視点から「テストフィット(仮レイアウト設計)」を行うことも非常に重要です。
物件に明確な問題がある場合でも、契約前にその内容を把握しておくことで、修繕費用を家主に負担してもらうよう賃貸契約に盛り込む交渉が可能になります。
さらに、工事の手配はテナント側で行えるよう交渉することで、完了時期が不透明な家主工事を避け、スケジュールをコントロールすることも可能です。

物件調査

テストフィット
加えて、建物のゾーニングや使用許可の問題も考慮が必要です。
アメリカでは、エリアごとに建物の用途を制限する「ゾーニング」という制度があり、物件によっては使用できる用途が法的に決まっています。
また、各物件では実際の用途に応じた「Certificate of Occupancy(使用許可証)」を取得する必要があります。
例えば、以前はオフィスとして使われていたスペースをレストランに転用する場合、Certificate of Occupancyの用途変更申請が必要になります。
ゾーニングによっては、そもそもその場所にレストランを開くこと自体が認められていない可能性もあります。
こうした法規制を事前に確認しておくことは、プロジェクト全体を正確に把握し、スムーズに進行させるうえで非常に重要です。
当社ではこのような点をカバーするため、Pre-Design Serviceとして下記の6つの事前サービスをご提供しております。
どうぞお気軽にご相談ください。
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Pre-Design Service
➀候補物件の現地調査
アメリカの規制や慣例を熟知した専門家が物件調査を行い、今後起こりうる問題の把握とその解決策の提示、工事予算・スケジュール分析、それに基づくアドバイスを行います。
これにより、適切な物件候補地の絞り込みや選定、評価が可能となります。
➁候補物件の詳細計測
物件を正確に評価すべく、現地で詳細計測を行います。
③CAD(設計図面作成ソフト)での図面作成
物件側で保有している図面データがPDFファイルのみであったり、古かったりする場合もあります。
設計の際にはCADと呼ばれるソフトのデータが必要となりますので、物件側でデータを保管していない場合には、当社が現地の計測に基づき設計用の図面データを書き起こします。
➃仮契約書 (Letter of Intent / LOI) のレビュー
仮契約書 (Letter of Intent / LOI)とは、正式な賃貸契約締結前の基本条件などを記載した書類。
当社の社内法務にて、専門的な目線からレビューを行います。
上述の家主工事のカバー範囲や、後々トラブルに繋がりそうな点など、お客様にとって不利益となる点がないか事前確認を行います。
➄テストフィット(レイアウト案)の作成
物件の特性や問題点を踏まえた上で、お客様の希望条件がその場所で実現できるか検証しレイアウト案をご提案いたします。
➅物件賃貸契約書のレビュー
仮契約書(LOI)の後、本契約の際にも、建築・不動産分野の専門家としてレビューをお引き受けしています。社内法務にて迅速な対応が可能ですので、ご不安な点があれば安心してご相談いただけます。
まずはこちらからお気軽にご相談ください。