頑張れ!Nippon!!
ニューヨーク市ではレストランとバーの店内飲食が3月から禁止され、9月末になってやっと最大収容人数の25%までが解禁されました。然しながら最近のコロナ感染再拡大を受けて、再び一切の店内飲食が12月14日より禁止。更に12月16日からの「雪警報」で、同日から屋外飲食も暫く禁止、また12インチ以上の積雪が予想される際は屋外設備の解体撤去をせよとの市のお達しが出て、市内のレストランは「コロナ」と「雪」のダブルパンチとなってしまいました。
和食レストランの老舗「レストランNippon」は今年の初めに内装工事を完了、新装開店の矢先にコロナ感染の影響を受けてしまい、実に残念なスタートとなってしまいました。9月末からの店内飲食再開後は行政指導によるコロナ感染予防策を徹底したのは勿論のこと、高精度のフィルターを用いた換気システム、空気清浄機、加湿器、空気の循環を促進する扇風機などを店内に配置。更には空気中の二酸化炭素含有量を抑えることによりウイルスの感染力を軽減できることから、自発的にCO2計測器を設置。800ppm以下にすることが望ましい中、大体店内のCO2が400~500ppm程度に抑えられているとのことです。『ここまで完璧に予防対策を講じているところは他にはあまりないのではないか、それでも一律に店内飲食禁止は厳しすぎると思います。』と正直なお気持ちを語る取締役副社長の馬越さん。
レストランNipponでは屋外にもテント席を設置し、多くのお客様が来店されていますが、真冬でも快適にお食事を楽しんで頂けるよう、道路の上に木の床を設置、天井にヒーター6台を配置しました。また密室状態にならぬよう、開閉できる窓を全面に設置し、縦横両方向での換気を可能にしています。筆者は「雪警報」前の15日に屋外の席で実際に昼食を取りましたが、店内と変わらないほど温かく快適に美味しい和食を楽しませて頂きました。
ある調査では、最近のコロナ感染の75%程度は家庭内での感染で、レストランなどでの感染は2%以下に留まっているとの結果も出ています。確かにマスクを取っての外食は感染が心配になりますが、「レストランNippon」のように十二分な感染予防対策を取られているレストランやバーには一日でも早い店内飲食の再開の日が来るよう応援したいと思います。頑張れ、Nippon!