日本のデザインで整える、秋の居心地空間
ニューヨークの街に秋の気配が漂い始めると、人々の暮らしの焦点は少しずつ外から内へと移っていきます。
気温が下がり、日が短くなるこの季節は、家で過ごす時間をどう心地よくするかを考えたくなる時期ですよね。
そんな秋の暮らしにぴったりなのが、日本のデザインが大切にしてきた「静けさの美」です。派手さや装飾ではなく、素材や光、空気の流れを通して“穏やかに整える”という考え方が、今、ニューヨークの人々の感性にも共鳴しています。
その象徴的な存在のひとつがMUJIです。
MUJIは、シンプルで無駄のないデザインを通して、日常に心地よい静けさをもたらすブランドとして世界的に知られています。
家具や収納、ファブリック、雑貨に至るまで、余計な装飾をそぎ落としながらも、素材の温かみや使い勝手の良さを大切にしている点が特徴です。
ニューヨークの住宅やオフィスでも、家具を淡い色調でまとめ、自然光や間接照明を生かすだけで、落ち着いた雰囲気を簡単に作ることができます。
当社ではMUJIの店舗設計施工を担当しており、ガラス棚の透明感と木目の質感を組み合わせ、洗練とぬくもりを両立させた空間を実現しました。
光の反射や素材のコントラストが生み出す静かな心地よさは、MUJIが提案する“引き算のデザイン”の真髄と言えます。
今やDAISOも、ニューヨーカーにとって暮らしを整える身近な存在となっています。
手頃な価格で日常に小さな工夫を取り入れられるアイテムを揃え、生活の快適さや楽しさを広げるブランドとして人気があります。
収納用品やキッチンツール、インテリア小物など、限られたスペースでも工夫次第で快適さを生み出せることが魅力です。
例えば、すっきりした収納ボックスや木目調のトレイなど、組み合わせるだけで部屋全体に統一感と居心地の良さをもたらします。
当社が設計施工を手がけたDAISO店舗では、日本の店舗同様に商品が見やすい陳列を実現しつつ、アメリカの建築規制に合わせて通路幅や導線を調整しました。小さな工夫の積み重ねが、日常を快適に整える空間づくりにつながっています。
秋の夜長に静かに過ごす時間には、読書もおすすめです。
全米で展開する紀伊國屋書店では、日本の文化や美意識を伝える書籍が揃っており、落ち着いた時間を楽しむのにぴったりです。
特にデザインブックや建築誌を眺めながら過ごすことで、快適で居心地の良いおうちづくりのヒントにもなります。読書や資料に触れるひとときが、家や空間のデザインを考える時間としても、静かなインスピレーション源になるのです。
秋は、自然と「静けさ」を求めたくなる季節です。派手さよりも、素材の奥にある温かみ、光の陰影、そして空気のゆらぎに心を向けると、空間の居心地は驚くほど変わります。
MUJIのように洗練されたミニマリズムで、DAISOのように日常に快適さを取り入れる工夫を重ね、日本のデザインがもつ静かな力が、ニューヨークの暮らしにもやさしく寄り添います。
皆様も日本のデザイン雑貨で居心地の良い空間を作ってみてはいかがでしょうか。
YT designは、お客様のブランドやアイデンティティを建築空間に反映させ、より速くより良い方法でプロジェクトを遂行します。
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