海を越えた日本語

本号ではNYで最近特に使われている英語と化した日本語を紹介したいと思います。

海外に以前より広く浸透している日本語ですと、Sushi、Sake、Sukiyaki、Tempura、等が主流であったと思います。最近では、Emoji、Kawaii、Cosplayも一般的に使われる様になってきていると感じます。極最近では、Omakase、Onigiri、Bentoなども街中で良く目にします。

 

そこで今回はその中でも、お任せ(Omakase)についてお話しようと思います。

 

 

お任せは本来、日本料理用語での注文方法で、料理人に注文を委託する事で有ります。客は、メニューに無い様な料理が提供される事を期待し、アラカルトより高価になるのが通常と言われています。反対語としてはお好みで、通常のセットメニュー(松竹梅の様な寿司)は、お決まりと呼ばれています。因みに、英語訳は I leave it to youです。 イタリアンにもカプリチョーザ(capricciosa)と言うお任せな頼み方があるそうです。イタリアンのお任せが、どの様な料理をイメージいるかはイタリア人に聞いて見る事にします。

 

日本では戦後流通が急速に進歩し且つ寿司ネタの数が増える事により、お任せは普及し始めます。全国的に普及したのは1980年頃からと言われており、2000年当初は、お好みとお任せは半々の割合となりましたが、時が進むにつれて握りとつまみとお酒をマッチングさせた現在のお任せスタイルが主流となりました。記録によりますと、屋台より始まった江戸前寿司店で日本酒を出す店は当初少なかったと言われています。

 

さて近年、当地では高級寿司店ラッシュで、殆どと言って良い程お任せメニューが採用されています。通常午後6時頃開店し1組目、次に8時半から9時頃より2組目の予定でお任せがセットされており、何か月先しか予約が取れない繁盛店も多々見受けられるます。

皆さまにも是非、NYの高級寿司を味わって頂きたいと思います。

 

 

ニューヨーカーも新しい物好きで、OMAKASEの言葉をちりばめた日本人では理解しがたいメニューも見受けます。

お任せ弁当、お任せラーメン等は、何が入っているか興味深々です。

 

最後になりましたが、弊社施工の寿司匠様が今年3月よりマンハッタン店を開店されました。日本と同様なお任せ本格江戸前寿司をお望みでしたら、是非お立ち寄りください。

必ず、皆様の期待を裏切らないお店だと思います。