コロナ禍での日米往復体験記
筆者は2月下旬から3月末まで私用のため日本に一時帰国しました。まず、この時期に日米を往復するのは大変です。(航空会社の方にはお叱りを受けるかもしれませんが、)やむを得ない理由がない限り、あまりお勧めしません。
ご存じのようにアメリカから国際線に乗る際と、日本から乗る国際線の両方で搭乗の前3日以内のコロナ(PCR)検査と陰性証明が必要になります。幸い筆者はどちらも陰性の結果でしたので、予定通りのフライトに乗って往復できました。ただ、症状がなくても万一陽性の結果が出たらどうしようという不安、その場合フライトを取り直し、2週間程度予定を変更する煩わしさとコスト、これは精神的、財政的負担が大きいです。また、日本に到着すると空港でまたコロナ検査を受けなければなりません。結果は1~2時間で出ますが、万一陽性だと家には戻れず、そのまま特定の隔離施設に送られます。陰性でも公共の交通機関の利用は厳しく制限され、筆者は都下の実家までレンタカーで帰宅しました。羽田到着時間が夜遅く、コロナ検査の結果が出て解放された時間にはレンタカー会社が閉まっているため、空港内のホテルに一泊、翌朝早くに車をピックアップしました。
一回の往復で、米国出発前に一回、日本の空港到着時と出発前の医療機関で計2回、合計3回のPCR検査を受けることになります。日本から出発前の医療機関での検査と陰性証明をもらうためには大体3~4万円の自己負担金がかかり、コストとしては馬鹿になりません。ご参考まで、検査機関を調べるには経産省と厚労省が審査をした検査機関を紹介しているTeCOT(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター:Testing Center for Overseas Travelers)に登録して、検索するのが便利です。筆者はこのTeCOTで見つけた神田のクリニックで検査をしました。費用は証明書も含めて16,500円で対応もよく、翌日には英文の検査結果を受け取りました。
日本滞在中は到着後2週間毎日保健所から健康確認のemailを受け取り、返信が必要でした。ニューヨークの空港に戻った際は空港でのPCR検査はなく、公共の交通機関も利用できましたが、帰米後3~5日以内のコロナ検査が奨励されています。
やむを得ず帰国せねばならない方は、事前の調査と準備をしっかりされるようお勧めします。