アンティーク家具の宝庫、ハドソンバレーへの小旅行

Work from Homeの影響により、ご自宅の家具レイアウトを変更したり、インテリアを充実された方も多いと思います。そこで今回は夏の小旅行も兼ねて、アンティーク家具のメッカでもあるハドソンバレーについてご紹介します。

 

マンハッタンから車や列車で2時間ほど北上した場所にあるハドソンバレーは、緑豊かで、農場からの新鮮な食品やワイナリーが豊富な地域です。また、国家遺産に指定される渓谷や、壮大な景観が芸術家たちにインスピレーションを与え、ハドソンリバー派と呼ばれる画家達の作品が生まれたことでも有名です。

 

近年ではブルックリンで活動をしていたアーティスト達が、家賃や物価上昇に伴い、新たな制作活動の場所を求めてハドソンバレーに移り住んでいることでも注目されています。こうした感度の高いニューヨーカーが集まり、歴史的文化と最新トレンドやアートをミックスさせた独自なスタイルを生み出しています。

 

中でも人気があるハドソンは、ハドソン川上流に隣接したエリアで、1609年にこの川を初めて航海したイギリス人探検家、ヘンリー・ハドソンにちなんで名付けられました。18世紀後半には捕鯨船員達によって港がつくられ、工業地帯としても繁栄しましたが、19世紀後半から20世紀前半にかけては、売春やギャンブル、そして禁酒法時代には密造酒の中心地となり、州警察が違法行為を取り締まるようになると、街は衰退していきました。その後、ハドソン鉄道駅が改修されたことで不動産への関心が高まり、そして数多くの歴史的建造物の修復が行われました。

 

現在でも、ギリシャ復興期の家やヴィクトリア朝の邸宅など、様々な建築様式の美しい建物が沢山残っており、街のいたるところで当時の雰囲気を味わうことができます。また、安い家賃で大きなスペースを借りられる為、多くのアンティークやヴィンテージショップ、ギャラリー、カフェなどが軒を連ねています。マンハッタンやブルックリンとはまた違う個性的でヒップなお店が多く、歩いているだけで刺激を受けます。

 

The Antique Warehouse Hudson NY

メインストリートから車で5分ほど離れた川の近くには、驚くほど多くのアンティーク商品を扱う倉庫があります。この巨大な倉庫は、アメリカ北東部最大規模を誇る40,000 スクエアフィートの広さがあり、元々は椅子の工場だったそうです。中には家具や照明、洋服など、ミッドセンチュリーやカントリー、トラディショナルまであらゆる種類のお宝が並んでいます。ニューヨークシティよりも安価な値段で購入できる為、目利きのヴィンテージディーラーも沢山訪れます。こうした世界中から集められた作品を一堂に会するのは圧巻です!https://theantiquewarehousehudsonny.com/

 

HUDSON CLOTHIER / Made in America

おしゃれなアンティークショップやリテールストアが並ぶウォーレン・ストリートにあるHudson Clothierは、メイドインアメリカオンリーのセレクトショップです。現在アメリカで販売されているアパレル製品の97%以上が海外で生産されていますが、アメリカや海外のファッション業界で25年以上にわたりで奔走してきたオーナーのメアリーは、再びアメリカの製造業やクラフトマンシップを支援すべきだとして、約7年前に故郷であるハドソンにこのお店を作りました。

 

店内はメンズとレディースに分かれており、アクセサリーや革小物、帽子や洋服などが所狭しと飾られています。特に目を引くのは、丈夫なキャンバス地で作られたつなぎやサロペットで、アメリカ製品ならではの実用的且つ良質な定番商品も提供されています。
https://hudsonclothier.com/

 

RIVERTOWN LODGE

Rivertown Lodgeは、1928年から1958年まで映画館として使われ、その後モーテルだった建物を改修したホテルで、とても趣があります。現在の建物は、オーナーとニューヨークのデザインスタジオ「Workstead」とのコラボレーションで、地元の職人たちの手によって実現されました。

 

ホテル内部は、暖炉や厳選された木製の家具など細部へのこだわりを感じつつも、温かい空間が広がっています。中心地であるウォーレン・ストリートの最上部に位置しているので、宿泊客用の自転車で街を散策したり、ブランチを楽しんだり、部屋でくつろいだ時間を過ごすこともできます。
https://rivertownlodge.com/

 

ハドソンバレーへの小旅行は、リラックスしながらとても楽しい時間を過ごせますので、都市生活のストレスを解放しに、今すぐ訪問の計画を立てましょう!