アメリカ流オフィス家具の選び方

アメリカ でオフィスや店舗の設計施工を進める際、日本の企業が意外と見落としがちなポイントの一つがオフィス家具です。日本では既製品をカタログやショールームで選び、そのまま発注することが一般的ですが、ニューヨークではほとんどの家具がカスタム設計・製作となります。

 

このため、日本のように「ショールームで見たものをそのままください」という注文方法はあまり一般的ではなく、納期や製作のスケジュール感も日本の既製品とは異なります。一方で、カスタム家具ならではのメリットも大きな魅力です。オフィスや店舗のレイアウトや利用目的に合わせて自由にデザインできることが特徴で、天板や脚、座面などの素材やサイズ、厚さ、色まで細かく指定できます。その結果、働く人や来訪者にとって使いやすく、空間全体のコンセプトにも調和した、最適な環境をつくることが可能になります。

 

アメリカのオフィス

 

日本とアメリカのオフィス家具の違い

 

アメリカのオフィス家具は、日本の既製品とはいくつかの点で異なります。大きな特徴は、パーツ単位でのカスタム設計が基本であることです。デスクの天板や脚、チェアの座面や背もたれ、収納棚の扉や引き出しなど、すべて素材やサイズ、厚さ、色まで自由に選べます。オフィスのレイアウトや用途、社員の人数、配線計画などに合わせて、一つひとつデザインできるのが強みです。

 

そのため、レイアウトや機能性に合わせた自由度が高い一方で、既製品のようにすぐに納品されるわけではありません。日本の感覚で短納期の想定で計画していますと、予定納期に間に合わないということになりますし、少しスケジュールに余裕を持って計画する必要があります。

 

 

カスタム家具のメリット

 

カスタム家具には多くのポジティブな点があります。

 

  • レイアウトや用途に最適化できる
    デスクの高さや収納の配置、会議室の机の形状などを、オフィスの動線や利用人数に合わせて調整できます。
  • 耐久性と快適性
    長時間使用しても疲れにくい設計に加え、オフィスの一般的なリース期間である5年〜10年以上を通して使用できる、耐久性の高い家具を選べます。これにより、頻繁な買い替えや修理の手間を抑えつつ、快適な作業環境を維持できます。
  • デザイン性を活かせる
    オフィス全体のデザインコンセプトに合わせて色や素材を選ぶことができるため、見た目の統一感を出すだけでなく、ブランドイメージや企業文化を空間に反映することも可能です。例えば、受付や会議室の家具の色味をコーポレートカラーに揃えたり、素材感を統一することで、社員だけでなく来訪者にも印象的でプロフェッショナルなオフィス空間を演出できます。
  • 設備との統合が可能
    カスタム家具なら、電源や配線、IT設備との連携をあらかじめ組み込んだ設計が可能です。デスクや会議テーブルに電源やUSBポートを埋め込んだり、配線トレーを内蔵することで、ケーブル類を隠しつつ整理された環境を作ることができます。これにより、作業効率が向上し、オフィス全体の美観や安全性も維持できます。

 

注意しておきたいポイント

 

  • カスタム家具ならではの特徴として、納期や製作工程を見越した計画が必要になります。全体のスケジュールを整理し、製作や搬入にかかる時間、さらに必要に応じた微調整の期間も考慮したうえで余裕をもって準備を進めることが大切です。そうすることで、納期に合わせて完成させながら、快適で効率的な空間を実現することができます。
  • 製作に時間がかかることがある
    カスタム家具は、デザイン決定後にパーツの発注、製作、組み立て、搬入といった工程を順に進める必要があります。そのため、オフィス全体の家具を揃える場合は2〜3か月以上かかることもあります。
  • パーツ単位の調整が必要になることがある
    天板のサイズや脚の高さ、塗装の色味など、現場に合わせて微調整が必要となる場合があります。これも、カスタムならではの柔軟性と考えることができます。
  • スケジュール調整が重要
    複数の家具を組み合わせる場合や、施工段階で電源・配線などの設備と連動させる場合には、家具ベンダー、設計施工会社、場合によってはIT業者との事前計画がスムーズな納品につながります。通常は各業者間で連携しながらスケジュール管理を行いますが、施主側としても余裕を持ったスケジューリングが必要になることを理解しておくと安心です。

 

設計施工会社を通すメリット

 

オフィスや店舗全体のレイアウトに合わせた家具の最適化がしやすくなるうえ、施工スケジュールとの調整もスムーズに進められます。また、設計施工会社の取引実績や一括発注のノウハウにより、価格面でもメリットを享受できる場合があります。つまり、デザイン性・機能性・コストを総合的に最適化できることが、設計施工会社を通す大きな価値といえるでしょう。

 

  • レイアウトに合わせた家具のデザインが可能
    天板のサイズや脚の高さ、収納の位置などを、オフィスや店舗の動線や使用人数に合わせて設計できます。たとえば、会議室や作業スペースの配置に応じてデスクや収納棚の寸法を調整したり、動線に沿ったレイアウトにすることで、社員や来訪者がスムーズに移動できる空間をつくることが可能です。さらに、限られた面積であっても、家具をカスタムすることで圧迫感を抑え、空間をより広く見せる工夫もできます。
  • 一般の購入より割安になることがある
    設計施工会社は、長年の取引実績やボリューム購入のノウハウを持っているため、直接メーカーから購入するよりもコストを抑えられるケースが多くあります。特にオフィス全体の家具をまとめて揃える場合には、パーツ単位での仕様調整や一括発注による価格メリットを活かしやすく、全体として効率的な調達が可能になります。
  • トータルで計画できる
    家具だけでなく、電源や配線、IT設備、レイアウト全体をまとめて調整できます。そのため、施工段階での手戻りや微調整の発生を最小限に抑えられます。さらに、設計施工会社が事前に全体スケジュールを整理することで、納期管理や作業効率の面でも安定した進行が期待できます。

 

このように、アメリカのオフィス家具は、ほぼすべてカスタム設計が基本です。

日本の既製品感覚とは異なる部分もありますが、自由度の高さ、耐久性、快適性、デザイン性など、多くのメリットがあります。納期や微調整は計画的に対応すれば、オフィスや店舗に最適な家具を揃えることができます。

さらに、設計施工会社を通して家具を揃えることで、レイアウトに最適化したデザインとコストメリットを両立できます。毎日使う家具だからこそ、オフィス全体の計画に組み込み、施工と連携して準備することが、快適で使いやすい空間づくりの重要なポイントとなります。

 

 

 

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