エコで温かいもみの木のクリスマスツリー
Thanksgivingが終わると、ニューヨークの街は一気にホリデーモードに突入。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーが話題になるのと同時に、路上には大量のもみの木が並びます。
アメリカではプラスチックのツリーと同じくらい、むしろそれよりも、生のもみの木のクリスマスツリーが人気で、毎年この季節になると路上販売が行われているのです。
生のもみの木となると、かなり大きな家でないと飾れないのではと思われるかもしれませんが、ニューヨークでは比較的小さなアパートも多いため、サイズも様々です。もちろん天井まで届く大きなツリーは素敵ですが、膝くらいまでの小さなツリーでも、もみの木の香りとともにホリデー気分を盛り上げてくれます。
ツリーだけでなく、もみの木で作ったリースやトナカイの置物なども販売されています。
ツリーの単価はサイズや販売エリアによって、数十ドル~数百ドル。
購入すると、吸水のために根元を数cmほど切って、持ち運びやすいようにネットや紐でまとめてくれます。
飾る際はスタンドに立てますが、生のもみの木は水を多く吸うので、ツリーを置いたスタンドの水は常に十分に保つ必要があります。
ツリーのサイズによって1日に1リットル以上の水を必要とすることがあるそうです。また、時間が経って乾燥したり枯れてきたりすると葉が落ちやすいため、日々の掃除も欠かせません。
このように、プラスチックのツリーよりも手間はかかりますが、その分愛着が湧きますし、生きた木だからこその温もりや香りを感じられるのは、もみの木のツリーの醍醐味ですね。
毎年木を切って使い捨ててしまうなんて環境に悪いという声もありそうなものですが、特に近年は、環境意識の高まりとともに、持続可能なツリー調達が注目されています。
ニューヨーク市内で売られるもみの木の多くは、持続可能な方法で管理された森林や農場から調達されており、リサイクルや再利用が進められています。
また、クリスマスが終わった後には、木を回収し、再利用する団体が多くあります。これにより、クリスマスの役目を終えたもみの木は、公園の散水や園芸用のチップとして生まれ変わることができます。
実際にニューヨーク市でも、毎年1月の回収期間に集められたツリーは堆肥としてリサイクルされ、公園や市営施設、コミュニティガーデンなどで利用されます。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーも、2007年以降、クリスマスが終わるとニュージャージーの木工業者に引き渡され、低所得家庭に安価で家を提供するHabitat for HumanityというNPO団体に建築資材として寄付されているそうです。
長期的な目で見ると、プラスチックのツリーよりも環境に良いのかもしれませんね。
多少手間はかかりますが、温かみがあって環境にも配慮したもみの木のクリスマスツリー。まだ飾ったことのない方は、試してみてはいかがでしょうか?
皆様、素敵なホリデーシーズンをお過ごしください。
出典:
https://portal.311.nyc.gov/article/?kanumber=KA-02489
YT designは、お客様のブランドやアイデンティティを建築空間に反映させ、より速くより良い方法でプロジェクトを遂行します。
レストラン・店舗の新規出店や、オフィスの移転・改修のご相談、お待ちしています!
こちらからお気軽にお問い合わせください。