Design Proposal for Existing Office Renovation

 

お客様からよくいただくご相談の一つに、賃貸契約更新にあたり、Tenant Improvement(家主補助金)を利用して既存オフィスの改修工事を行いたいというものがあります。YT designでは改修希望エリアやご予算を伺い、快適で魅力的な空間を実現するデザイン提案をしています。ここでは、その事例をご紹介します。

 

こちらのオフィスは従業員全員に個室が与えられているために、あまり活用されていないラウンジやパントリーがありました。また、長期間事務所を利用しているため、内装や設備面で変更をした方がよい箇所も見受けられました。まず当社のデザインチームは、一番の見せ場であるエントランスエリアにあるバーやラウンジを再考しました。

基本的に、大規模工事が発生しないよう天井や壁の位置は変更せず改修をすることにしました。企業イメージを表現する為に仕上げはラスティックウッドを選定し、それに似合うモダンな家具や照明を配置。また、バーカウンターはコーポレートカラーのブルーを用い、シェルフには関節照明をあてて商品を強調するつくりにしました。照度が低かった既存オフィスは明るいカフェバー兼ラウンジになり、来客に好印象を与えると共に従業員も集いやすいエリアとしました。

 

既存会議室は一般的なものでしたが、提案では壁をレンガフィニッシュに、カーペットは水の流れを感じられるようなパターンを選びました。ガラスウォールは商品名がデザインされたグラフィックフィルムに張り替え、インダストリアル調の家具を取り入れることで、企業アイデンティティを感じられる空間としました。

 

 

既存のパントリーは、冷蔵庫やシンクを利用する程度でほとんど使用しておらず、有効活用したいというご希望がありました。そこで、執務エリアとは異なる雰囲気とする為に、大胆な壁紙やペイントカラー、アート、木目調の家具を取り入れて、気軽にブレークがとれる居心地の良い空間にしました。

 

賃貸契約更新時や移転の際に、こうした新しいデザインを取り入れることで従業員の士気も高まり、気持ちよく出社してもらうことができます。