NEW PROJECT – MITANI
MITANI様のニューヨーク店が完成しました。
日本で最も予約が取りにくい鮨店の一つとして知られる「三谷」の初の海外店舗です。
今年6月に開幕したFIFA World Cupに合わせ、FIFA本部が置かれるニューヨークのロッテ・ニューヨーク・パレス・ホテル内に、世界中のゲストを迎えるラグジュアリー鮨レストランとして、今年5月にオープンしました。
店舗は、歴史的ランドマークであるヴィラード・ハウスを内包する、ロッテ・ニューヨーク・パレス・ホテルの1階ロビーに面しています。
19世紀の西洋建築が持つ華やかさや重厚感。その中に、日本建築に宿る静けさや余白の美を取り入れることで、異なる文化が響き合う空間をつくりました。
目指したのは、単に「和」を感じさせる装飾を加えることではなく、日本の建築が大切にしてきた、光や素材、間合いによる空間体験を現代的に表現することです。
空間の構成には、神社における「鳥居―参道―拝殿」という流れを取り入れています。
入口には黒色左官壁と水金箔扉を設け、華やかなホテルロビーから静かな世界へと意識を切り替える境界をつくりました。
水金箔は、日本の金閣寺の補修も担った業者によるものです。
続く待合空間では、白い左官壁や石床、柔らかな陰影によって、食事へ向かう前に心を整える静かな時間を演出しています。
待合空間
二つの食事室は、それぞれ異なる表情を持つ空間として計画しました。
一室は檜のカウンターや温かな光に包まれた、自然の豊かさを感じる開放的な空間。
カウンター内の隠し扉には、日本の職人が手掛けた氷室や収納棚を設置しています。
客席の椅子や桐の収納棚などは、宮内庁にも納品された仕様を、アメリカの基準に合わせて高さなどを調整して取り入れています。
和紙のテクスチャーを入れた柔らかな照明や、黄金色のカーペット、希少な幅1mの檜のカウンターなど、細部にこだわりが詰まった空間です。
もう一室は、黒い左官や赤杉格子、限られた光によって、料理や素材に意識が集中する落ち着いた空間としています。
高さ4m、全部で90本が壁面に並ぶインパクトのある赤杉格子は、愛知県の神社にあった御神木を使用。老木化によって社殿を損傷する危険があったため伐採された木を製材し、新たな空間の素材として生まれ変わらせました。
もう一部屋と違う素材の木材を使用しながらも、同じ形状の色違いの椅子や同じ1m幅の檜のカウンターを使用することで、二つの空間に連続性を持たせています。
ダイニングルーム「紫」
光と闇、開放感と静寂。その対比によって、訪れるたびに新たな発見が生まれる場を目指しました。
鮨と酒が互いを引き立て合い、新しい味覚体験を生み出すように、空間同士の関係性によって心に残る体験を届けることを意図したデザインです。
弊社では、素材選びから細部のディテールに至るまでこだわり、高級感のある空間づくりを丁寧にご提案しています。
アメリカでレストランの開業やリニューアルをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。




