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2022.1.6
ブログ
明けましておめでとうございます。 さて、昨年の日本の出来事を振り返りますと、10月の秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭氏との結婚は、残念ながら大きな騒動になってしまったように思えます。
10月26日の記者会見で小室氏は「誤った情報があたかも事実であるかのように扱われ、誹謗中傷が続いた」と自身や母親の金銭トラブルなどについての報道を批判され、眞子さんも、「誤った情報」が「謂(いわ)れのない物語となって広がっていく」と述べられました。
報道や国民の受け止め方を批判したという意味では、攻撃的な表現だったと言わざるを得ず、それが週刊誌報道やツイッター、SNSなどでさらなる反発を招く結果になりました。 そこに小室氏の米ニューヨーク州弁護士試験の不合格の報も加わり、小室夫妻への不信感はなお高まり、それが嵩じて秋篠宮家への批判や皇室全体への不信感に発展しているものも見受けられます。
その意味で、皇室と国民はかつてない不幸な関係に立っているとも言われています。 更に、年末には安定的な皇位継承策などを議論する有識者会議が取りまとめた最終報告書が提出されましたが、その内容についても、「女性宮家に言及がない」「女系天皇や女性天皇の位置づけがない」などと、野党やメディアからの批判の言辞も見られます。 では、日本人にとっての天皇とは、どのような存在なのでしょうか。 またその皇位の継承については、どのように考えるべきなのでしょうか。
現行憲法の第一条には、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と書いてあります。 この文中の「天皇」と「国民の総意」については、戦後には次のように解説をされてきました。 「天皇の地位も、主権の存する国民の総意にもとづくとされます。従って国民の意思が変われば-国民の意思は決して永久に変わらないものではありません-天皇制もいつなんどき廃止変更されないものでもない、という理屈になります」(『憲法入門』宮沢俊義)
この説明によれば、「国民の総意」とは、現在の時点で把握できる国民世論と同様のもののように受け止められます。そしてそれはあたかも、現在の選挙有権者の最大多数が国民の意志を表すというような理解でもあるようです。 しかし日本の国体、即ち「国のかたち」を考える時、そのような理解で万世一系の皇室伝統や天皇存続の可否を国民投票にかけ、その維持や廃止を決めるというようなことは考えられませんし、そこには重大な誤謬があると思われます。
何故ならば、その「総意」の担い手である「国民」とは、現在の選挙有権者ということではありません。それは、日本国家が成立して以来の日本国民であった全ての人々、即ち「縦軸の時間的次元で捉えられる国民」であるはずです。その場合の「国民の意志」とは、現在の国民が過去から引き継いで背負っている先祖の人々の意志の総体であって、その歴史の重みを考えれば、「国民の総意が変われば」というような論理に容易に与することは出来ないことは明らかでしょう。
そして、それは皇位継承についても同様です。 皇位継承は皇室典範に規定されていますが、その法源は歴代の皇位継承という大事の範例をなしてきた不文の伝統です。この伝統に法的規範性を求めるという考えは、それが「国民の総意」であるという理念に支えられているのです。 皇位の継承は、二千年以上も継承されてきた日本の大事です。そして父方を辿れば二千六百八十二年前の神武天皇に遡れるという系譜が圧倒的に美しく、その伝統の美が日本を日本たらしめてきたと言えましょう。
建国から現在まで、皇室の伝統が二千六百年以上も厳然と受け継がれてきたということは、単に伝統を墨守するだけでなく、時の人々がそれを命がけで守り続けてきたからでもあるのです。その先祖の人々の叡智や努力を、今の人間の意思なるもので改変し廃せると考えるのは、あまりにも傲慢と言えるのではないでしょうか 天皇は、常に国民の幸せを祈られてきました。
「国民一人ひとりの幸せを、日々命を懸けて祈る」、これが天皇のお姿です。そして国民の側も天皇を慕いながら、一体となって歩んできたという、この「君民一体」こそが、日本の伝統であり統治の姿であり続けてきました。
伝統の継承と革新の中で、無価値なものは時間の流れの中で淘汰され、真に価値あるものが守られてきたはずです。そして長年守られてきた我が国の中心に位置する価値、それが二千年以上にも亙る皇室の存在、そして天皇と国民の絆であることは、日本人にとっては疑いようがありません。 皇室を全力で守りその弥栄を祈ること、それが日本国家の永続にもつながるということを、新たな年を迎える今、想いを新たにして心に刻みたいと思うのです。
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